書評:「記号論理入門」
以前に論理学の入門として野矢先生の「論理学」を紹介しましたが、今回紹介する本は野矢先生の本の続編と言ってもいいような論理学の入門書になります。証明の書き方とかも一緒なので、野矢先生の「論理学」の続編の感覚で読み進めることができます。
ちなみにカバー範囲は命題論理と述語論理になりますが、どちらかというと証明の組み立て方を重視しているので証明を深掘りしたい人には最適な本です。また、最終章にはオマケレベルですが直観主義とかメタ論理とかの発展系の話題も取り扱っているので次のステップに進みたい人も良いと思います。
論理学を齧ったけど面白さをもう一歩追求してみたい人におすすめです。
タイトル:記号論理入門
おすすめ度:★★★★☆
対象読者:論理学を齧ったことのある人で、もうちょっと深掘りしてみたい人
前提知識:論理学の基礎知識。野矢先生の「論理学」は必読
GoodPoint:
- 証明の手順をがっつり解説してくれている点が好感が持てる
- 内容がコンパクトにまとまっていてバランスが良い
- 哲学科の大学の教科書にちょうどいいかも。
BadPoint:
- (あえて挙げると言えば)図が少ないところかな。。。
